つなぐマップ(自社プロダクト)開発
システムはこちら→https://279map.satocheeen.com/
技術概要
- システム形態:Webシステム
β-a版(村マップ)
- 開発期間:2020年6月〜2021年1月
- 使用技術
- フロントエンド
- 言語:TypeScript
- フレームワーク:React
- 主なライブラリ:OpenLayers
- バックエンド
- 言語:Python, PHP
- DB
- Firestore
- フロントエンド
β-b版 (日本地図)
- 開発期間:2020年10月〜2021年9月
- 使用技術
- フロントエンド
- 言語:TypeScript
- フレームワーク:Vue3
- 主なライブラリ:OpenLayers
- フロントエンド
正式版(統合版)
- 開発期間:2022年4月〜現在
- 使用技術
- フロントエンド
- 言語:TypeScript
- フレームワーク:Next.js
- 主なライブラリ:OpenLayers
- バックエンド
- 言語:TypeScript
- 主なライブラリ:Express, NotionAPI
- DB
- MySQL
- その他
- Dockr
- フロントエンド
開発の経緯
2020年。当時属していた某ビジネススクールのコミュニティでは、各分野のメンバーたちがFacebookグループで有益な情報を発信していたが、すぐに流れて埋もれてしまうという問題があった。
情報整理に関心の高かった私は「どのようにすれば、これらの情報を有効活用できるだろうか?」と、コミュニティの知人と雑談していたところ、
「村の地図があればいいと思うんだよね」
と知人がいきなり言った。
病院に行けば医療関係に興味のある人達が医療関係の情報を交換していて、学校に行けば教育関係に興味のある人達が教育関係の情報を交換しており、学校の隣りに立つ屋台を覗いてみると、よくわからない雑多なものが並んでいる…。
当時、地理情報システム(GIS)の開発会社に勤めていたこともあり、地図システムが「人が大量の情報を扱うのに適したインタフェース」であることを実感していたため、知人のこのアイデアを聞いて、「それだ!」と思った。
ちょうど当時勤めていた会社を辞めることを決めて、転職先の会社を探そうとしているタイミングだった。しかし、新しい会社に入ると、しばらくはそこに馴染むことにエネルギーがかかり、そうすると、せっかく出会ったアイデアのシステムを作るのに数年かかってしまう…。
「今、このアイデアに出会って、地図システム開発の知見を有していて、勤めている会社を辞めることが決まっていて自由な時間を持つことができる人間なんて、日本で私だけじゃないか?」
2,3日考えた末にそう思い、思い切って会社だけ辞めて無職状態で開発に専念することにした。
年休消化も活用して、約1か月半で実際に動く初期バージョンのシステムを作り、ビジネススクールのコミュニティのメンバーたちに使ってみてもらったところ好感触を得て、「村の地図に情報を落とし込む」というシステムの可能性を感じ、継続開発していくことにした。
ビジネスモデル発案に至るまで
システムに充分な可能性を感じたため、事業化して本格的にシステムを開発して広めていこうと考えたが、その時点で自分にしっくりくるマネタイズ方法がどうにも思いつかず、貯金が尽きてきたこともあり、ひとまずフリーランスとなって、請負仕事で資金を得ながらシステム開発を継続することにした。
そのかたわら、様々な分野の知人たちからIT関連の相談を受けていたところ、各所にDXニーズが多くあることと、しかしシステム開発に関する構造的な問題により、それらのニーズに応えることが難しい現状に気づいた。
そうして、つなぐマップを知人たちに試用してもらって活用の可能性を探りつつ、
「どうしたら、使ってもらいたい人たちに使ってもらえて、かつ自分が納得できる形で継続開発可能なビジネスモデルにできるだろうか?」
を考え続けて、2024年秋にようやく納得できる形に固まった。